社長の部下たち(白スーツ)
社長の部下たち。
白スーツAは「かず」という。
白スーツBは「たけ」という。
彼らは自宅が近所同士の幼馴染であり、小中と同じ学び舎に通い、切磋琢磨し、ヤンキー道を邁進してきた生粋のDQNである。
なんで南社長の元で働くことになったの?
「俺らプラプラしてたんすよねー」
そうね、してただろうねー。
「したら、中学んときの先輩が仕事手伝えって言ってきて」
「吉田先輩、ちょーこえーの」
「マジ、断れる雰囲気じゃないわけ」
「断ったらボコられると思ってさー」
「で、しぶしぶ2人で行ったら、おれおれ詐欺の電話かけるだけの簡単なお仕事でさ」
「そんな簡単に引っかからんよね~ジジババも。あはははは」
「んで、吉田先輩に殴られてね、お前らのやり方が悪いって」
「悪いも何もそんなんやり方しらんもん、俺ら」
「で、やべーなどうしようって言ってたら」
「かずの親父に聞かれて俺らまたボコられて」
「「あははははは」」
で、どうなったの…。
「俺ら警察に引っ張っていかれたよー」
「自首ってやつよねー」
「未成年だったし、被害者もいなかったし、逮捕にはならんかったけど」
「あ、吉田先輩はパクられたよー?」
「しばらく帰ってこないから安心ー」
「そんで、かずの親父が南社長に話しつけてくれて俺ら2人売られたわけ」
そんな理由で…。